秋山仁さんと由美かおるさんの意外な関係

 数学者の秋山仁さんにお目にかかるのは、何年ぶりかである。駒場東邦高校の先輩だ。このところ、色んな先輩にお会いする機会が多いが、秋山先輩が理事長を務めるNPO法人「体験型科学教育研究所(リアルサイエンス研究所)」の一周年を記念する会でお会いした。お元気だ、よかった。この研究所の詳細は、
http://www.taikenkagaku.org/
に詳しいので、説明はこちらをお読みいただくことにして、驚いたのは秋山さんがアコーディオンを上手に弾かれることだった。一周年記念ミニコンサートと称して、その腕のお披露目をされたのである。こんな裏技まで持っていたのか、秋山仁恐るべし。

 もっと驚いたのは、秋山さんのたった一人の弟子として、あの由美かおるさんが登場したことだった。西野バレエ団の、と言うよりも『水戸黄門』のお銀。全国的に入浴シーンで有名な由美かおるさんだ
 私が覚えているのは、『同棲時代』のフルヌード(背中からだったが、きれいなお尻が衝撃的だった。初めてだったからなあ、全裸)や蚊取り線香の宣伝の看板。小学生か中学生だったが、蚊取り線香の宣伝なのに妙にセクシーで、学校の登下校時にじっと見つめたりしたものだ。
 どれもこれも“裸がらみ”でお恥ずかしい。
 以下のウィキペディアに懐かしの看板写真あり。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B1%E7%BE%8E%E3%81%8B%E3%81%8A%E3%82%8B

 もはや、由美かおるさんは還暦に近い。だが、遠目で見ると全然そう見えない。依然として若い。本物は、今どうなってるんだろうと、近寄る。と、確かに目尻のしわはある。あるのだが、まさか還暦近いようには見えない。四十代か。その由美さんが、秋山さんの言うことに「ハイっ、ハイっ」と素直に、ほんとうの弟子のようにうなづいておられたのが印象的だ。可愛い人だ。もう還暦だが。
 秋山さんが弾いて、由美さんが踊る場面では、さすが西野バレエ団のピカイチ。昔取った杵柄(きねづか)で、圧巻だった。一緒に記念撮影してもらって、素直に嬉しかった。並みいる日本が誇る理数系の先生方も、こころから嬉しそうだった。

 国立天文台長だった古在由秀先生も八十才を過ぎてなお矍鑠とされており、昔、『地球をはかる』という本を読んだこと思い出した。まったく身につかなかったが、元気な先生のご尊顔を拝するのは嬉しい。
 まあ、そんなこんなで楽しい時間を過ごした。研究所の理事に、松田良一東大準教授がいた。この人も駒東の先輩だ。面白い人だ。今度、駒場に遊びに行くことになった。
http://www.brh.co.jp/s_library/j_site/scientist/matsuda_r/index.html

 理数科系の人たちは、こころが澄んでいて楽しいなあ。品があるなあ。自然を相手にしているだけで商売になるからかなあ。人間相手はこうは行かんぞ。ストレスは無いのか。メンタルヘルスなんて関係無いのか。そんなことはないだろうが、愉しい晩だった。