病気抱え働く人々支援のガイドライン作成へ 厚労省検討会が報告書

 がんや糖尿病、精神疾患などの病気を抱えて働く人々の治療と就労の支援のあり方を考える厚生労働省の検討会は2日、企業や医療機関などが支援をどのように行うべきかを示したガイドラインなどの作成が必要などとする報告書をまとめた。厚労省は報告書を受け、近くガイドラインを作成するほか、具体的な支援策を検討していく。
 報告書では、すでにガイドラインがある精神疾病のほか、がんや糖尿病などの疾病についても、企業や産業医医療機関が取り組むべき支援施策をガイドラインやマニュアルで示す必要があると指摘。がん診療連携拠点病院の相談窓口などでは疾病だけでなく、就労相談も行えるよう体制強化が求められるとした。
 政府は先月、働く世代に焦点を当て、就労支援の充実などを盛り込んだ「がん対策推進基本計画」を閣議決定している。
(2012年7月2日 産経新聞