精神疾患で労災認定、2年連続で過去最多更新

 仕事のストレスでうつ病などの精神疾患に陥り、2011年度に労災認定を受けた人が前年比17人増の325人と2年連続で過去最多を更新したことが厚生労働省のまとめでわかった。
 また、昨年3月の東日本大震災が原因で脳・心臓疾患や精神疾患となり、認定を受けた人が11都道県の32人に上ることも判明した。
 申請者も1272人と3年連続で過去最多を更新した。同省は「責任の重い仕事の増加や社員数の減少でストレスを感じる人が増えたことなどが影響した」と分析している。同省は昨年12月、具体例を明示した内容に認定基準を改めており、申請者のうち認定された人の割合は改定前の約27%に対し、改定後は約36%に上がった。
(2012年6月15日 読売新聞)