職場復帰後、半数以上が再発=心の病の国家公務員―人事院

 うつ病などメンタルヘルスの不調で長期間仕事を休んだ国家公務員のうち、半数以上がいったんは職場復帰しても病気を再発して、休職状態となっていたことが27日、人事院の調査で分かった。再発率の高さを示した形で、人事院や各省庁は、サポート体制の不十分さが一因とみており、復帰支援や再発防止対策を強化する方針だ。
 人事院によると、心の病で長期病休状態になった国家公務員を対象に、復帰後の再発状況を調査したのは初めて。東京・霞が関の3省庁の職員について、病気で1カ月以上休職した後、2008年度中に復帰した129人の状況を調べた。省庁名は匿名にしている。
 このうち、心の病で再度、休職に至ったのは66人。復帰から再度休職するまでの期間は1カ月未満16人、1〜2カ月16人、2カ月から半年17人、半年以上17人だった。 
(2010年11月28日 時事通信