心の病で労災、最多475人 過労死対策で立法の動きも

 過労や仕事のストレスからうつ病などの「心の病」になって労災を認められた人が2012年度は、前年度の1・5倍の475人だった。3年連続で過去最多を更新した。このうち自殺や自殺未遂が93人おり、27人増えてこちらも過去最多だった。
 厚生労働省が21日、「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」を公表した。認定は労働時間や勤務形態、仕事中におきた出来事などを総合して判断する。
 「心の病」である精神障害と認定された人のうち、時間外労働が月80時間以上の人は200人を超えた。働く時間の長さと精神障害との関わりが裏付けられた。
(2013年6月21日 朝日新聞