職場のいじめ相談件数、過去最高 10年度、3万9千件

 各都道府県の労働局が従業員と会社の民事上のトラブル解決に乗り出す「個別労働紛争解決制度」への2010年度の相談件数は、前年度比0.2%減の24万6907件となった。厚生労働省が25日まとめた。景気の持ち直しで解雇に関する相談が減ったが、いじめや嫌がらせの相談件数は過去最高になった。
 同制度では、深刻な相談には労働局が会社などに助言や指導をしたり、あっせん案を出したりする。相談内容で最も多かったのは「解雇」の6万118件で、前年度比では13.0%減。うち整理解雇は37.0%減の8320件だった。
(2011年5月26日 朝日新聞